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Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/plus
2026.02.02
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/Vivinex Gemetric Plus は、HOYA株式会社が2024年・2025年に発売した、日本企業開発の三焦点型多焦点眼内レンズです。
両レンズは、加入度数(+1.75D、+3.50D)が共通している一方で、遠方・中間・近方への光配分設計が異なる点が最大の特長です。
■Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック):遠方〜中間距離に光を多く配分し、近方はやや控えめ。
▶ 運転や屋外視、日常的な中間距離(パソコン作業など)を重視する方に適した設計です。
■Vivinex Gemetric Plus(ビビネックス ジェメトリック プラス):遠方と近方に光を多く配分し、中間はやや控えめ
▶ 読書やスマートフォン操作など、手元作業を重視する方に向いた設計です。
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)シリーズの最大の特徴は、従来の三焦点眼内レンズは「1種類の光配分設計」が一般的でしたが、同じ三焦点眼内レンズでありながら、ライフスタイルに合わせて2種類のレンズから選べること、左右の眼で異なるレンズを組み合わせる“ペアリング”が可能な点です。これにより、「運転を重視したい」「パソコン作業が多い」「読書やスマートフォンを快適に使いたい」といった一人ひとりの生活スタイルに合わせた見え方の調整が期待できます。
スペック
焦点タイプ:回折型3焦点
焦点距離:遠方/中間(+1.75D)(約70cm)/近方(+3.5D)(35cm)
エネルギー配分:遠方42% /中間15% /近方29% (光学ロス 約10%)
素材:疎水性アクリル
生産国:日本(HOYA株式会社)
ハロー・グレア:少なめ
選定療養対象:〇
乱視:あり
ライフスタイルに合わせて、2種類のレンズから最適な選択を
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/Vivinex Gemetric Plus は両レンズは、加入度数(+1.75D、+3.50D)が共通しています。
この度数は、遠方だけでなく、日常生活で使用頻度の高い中間距離(約80cm)近距離(約40cm)にも焦点が合う設計となっています。
患者様の生活スタイルや「どの距離を重視したいか」に応じて、以下の選択が可能です。
● 両眼Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)
両眼ともに Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)を挿入。特に中間距離で良好な見え方が期待されます。
● 両眼Vivinex Gemetric Plus(ビビネックス ジェメトリック プラス)
両眼ともに Vivinex Gemetric Plus(ビビネックス ジェメトリック プラス)を挿入。手元を重視したい方に向いています。
● ペアリング(左右で別レンズ)
左右の眼に Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)とVivinex Gemetric Plus をそれぞれ挿入する方法です。この組み合わせにより、特に 近距離(約40cm)での見え方が向上することが報告されています。
このようにその人のライフスタイルにあった、レンズを選択できるのが最大の特徴です。
昼夜を問わない自然な見え方
暗い場所では、目の中の瞳孔が自然に大きく開きます。Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/Vivinex Gemetric Plusは、そのような状況でも遠くが見えにくくなりにくいように工夫されたレンズです。
夜間や薄暗い場所でも、
•遠くの景色や車のライトが見やすく
•同時に、パソコンや手元の文字も無理なく見える
よう、遠く・中間・手元の見え方のバランスを大切にした設計になっています。
「夜の運転が心配」「暗い場所で見え方が落ちないか不安」といった方にも配慮されたレンズです。
ハロー・グレアなどの不快光視現象を抑制
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/Vivinex Gemetric Plusは、遠く・中間・近くの3つの距離が見える多焦点レンズです。
光を振り分ける仕組みは、レンズの中心のごく一部(約3.2mm)にだけ配置されています。
そのため、夜間に瞳が大きく開いたときでも、光のまわりに輪が見えたり、にじんで見えたりする現象(ハロー・グレア)ができるだけ起こりにくいよう工夫されています。
「多焦点レンズは夜が見えにくいのでは?」と心配される方にも、できるだけ自然な見え方を目指して設計されたレンズといえます。
実績のあるVivinex(ビビネックス)シリーズと同じ素材を使用しています
このレンズには、これまで多くの手術で使われてきたVivinexシリーズと同じ疎水性アクリル素材が採用されています。この素材は、レンズが濁りにくく、透明感が長く保たれやすいことが特長です。
そのため、
・手術後に起こることのある後発白内障
・レンズ内部に細かなにごりが生じるグリスニング
といったリスクを抑え、長期にわたってクリアな見え方を保ちやすいとされています。
安心して長くお使いいただける素材であることも、このレンズが選ばれている理由のひとつです。
軽い乱視にも対応できる安心設計
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)シリーズには、乱視を矯正できる眼内レンズ(トーリックレンズ)が5種類用意されています(T2~T6)。
多焦点眼内レンズでは、乱視をきちんと矯正できているかどうかが、術後の見え方に大きく影響します。
実は、ごく軽い乱視(0.5D程度)であっても、多焦点レンズの場合は遠くが少しかすむ視界がシャープに感じにくいといった影響が出ることが知られています。
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)シリーズでは、軽度の乱視にも対応できる「T2」からラインアップされているため、乱視がわずかにある方でも、遠くの見え方をしっかり保ちやすいという特長があります。
👉 「乱視が少しあると言われたけれど、多焦点レンズは大丈夫?」
👉 「できるだけ眼鏡に頼らず生活したい」
このような方にとって、安心して選びやすい三焦点眼内レンズといえるでしょう。
安心・安全な手術を支える 実績ある multiSert インジェクターを採用
Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)/Vivinex Gemetric Plus の手術では、実績のあるプリロード式インジェクター「multiSert」が使用されています。multiSert は、レンズがあらかじめセットされた状態で使用する専用器具で、すべての度数(近視・乱視を含む)に対応しています。
このインジェクターは、レンズをスムーズかつ安定して目の中に挿入できるよう設計されています。そのため、
・手術中の操作が安定しやすい
・医師の操作が再現しやすい
レンズへの余計な負担を抑えやすいといった特長があり、安全性と精度の高い手術環境を支える重要な役割を担っています。
Vivinex Gemetricはこんな方におすすめ
Vivinex Gemetricはこんな方におすすめ
① 遠くの見え方を大切にしたい方
・車の運転をよくする
・外出や旅行が好き
・スポーツや散歩など、遠くを見る機会が多い
👉 Vivinex Gemetric は遠方への光配分を重視した設計のため、遠くのコントラストや見え方をできるだけ保ちたい方に向いています。
② 夜間の見え方が心配な方
・夜の運転が多い
・光のにじみ(ハロー・グレア)が不安
・できるだけ自然な見え方を希望している
👉 レンズ中心の限られた範囲にだけ回折構造を持つため、夜間のまぶしさを抑える工夫がされています。
③ パソコンや日常作業が多い方
・パソコン作業が中心
・料理・買い物など中間距離をよく使う
・テレビや家の中での生活を快適にしたい
👉 中間距離(約70~80cm)を意識した光配分で、日常生活の“ちょうど良い距離”が見やすいレンズです。
④ 乱視がある方
・軽い乱視があると言われた
・これまで乱視で見えにくさを感じていた
👉 T2~T6までの乱視矯正モデルがあり、軽度の乱視からしっかり対応できます。
⑤ 日本製の安心感を重視したい方
・信頼性の高い素材・品質を重視
・長く使うレンズだからこそ安心を大切にしたい
👉 長期実績のあるVivinex素材と、日本メーカーHOYAの品質管理で、安定した見え方が期待できます。
こんな場合は「Gemetric Plus」も検討
・読書やスマートフォンを長時間使う
・手元の作業を最優先したい
👉 近方をより重視した Gemetric Plus や、40㎝の見える質を高める左右で組み合わせるペアリング方法もあります。
大切なのは“あなたの生活に合うか”
同じ多焦点レンズでも、
・仕事
・趣味
・運転の頻度
・手元作業の多さ
によって最適な選択は変わります。
当院では生活スタイルを丁寧にお聞きし、無理のない自然な見え方を目指してレンズをご提案します。
✖️ Vivinex Gemetric ファミリーがあまりおすすめできない方
Vivinex Gemetric ファミリーは多くの方に良好な見え方を提供できるレンズですが、次のような方には、別の選択肢を検討した方が良い場合があります。
● 眼の病気がある方(網膜や視力に影響する病気 をお持ちの方は、多焦点レンズの効果が十分に出ない可能性があります。)
● 非常に高い視機能を求める方(プロドライバー・パイロットなど、視力性能が極めて重要な職業の方など):高いコントラストを要求される職業の方
※ Vivinex Gemetric は多くの方で良好な見え方が得られる一方、すべてのシーンで「完璧にクリア」という性質のレンズではありません。
夜間のハロー・グレアや薄暗い状況では、多少の見え方の変化を感じる方もいらっしゃいます。
値段
乱視なし 315,000円
乱視あり 335,000円
選定療養対象(保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる制度)の眼内レンズとなります。
■ 上記片眼の費用になります。
■ 上記費用に加えて手術費用(保険診療分)が別途かかります。