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ミニウェル/ミニウェル プロクサ(MiniWell/MiniWell PROXA)/ウェルフュージョン(WELL Fusion™)
2026.02.08
イタリアのSIFI MedTech社により開発され、EU加盟国の安全基準を満たした製品に付与されるCEマークを取得しています。このレンズは、独自の光学設計である**ウェーブフロントテクノロジー(Wavefront technology)を採用し、正の球面収差と負の球面収差を組み合わせることで、光を分けることなくピントの合う範囲(焦点深度)を広げ、遠方から中間、そして近方までを連続的につなぐ見え方が期待されます。
Mini WELLは単独でも、遠方から約45cm程度までの視力をカバーできる設計です。
さらに、近方視機能を強化したMini WELL PROXAを片眼に組み合わせる「ウェルフュージョン(WELL Fusion™)」というシステムを用いることで、遠方から約30cmまでのより広い視力範囲を実現することが可能となります。
また、一般的な多焦点レンズにみられる回折リング構造を持たないため、ハロー・グレアが比較的少なく、違和感の少ない自然な見え方も特長の一つです。
なお、Mini WELLを用いた手術は日本国内では未承認のため、自由診療(自費診療)でのご案内となります。
ミニウェル/ミニウェル プロクサ(MiniWell/MiniWell PROXA)の構造
従来の多焦点レンズの課題は、
・近くは見やすいが、ハロー・グレアが気になる
・光を遠近に「振り分ける」ため、コントラスト低下が起こりやすい
・夜間の見え方に不満が出やすい
焦点深度拡張型(EDOF)レンズの発想は、光を分けない為、自然なピントのつながりの見え方を目指したレンズです。その代表が、MiniWell(ミニウェル)で、球面収差を利用した世界初のプログレッシブ構造をもつEDOFレンズです。
レンズの光学部は3つのゾーンで構成されています。
1.中心部:中~近をサポート
2.中間部:遠~中をカバー
3.周辺部:遠方重視
瞳孔の動きに合わせて自然に焦点が移動するため、「目の使い方に寄り添うレンズ」
というコンセプトになっています。また、回折リングがなく大きな段差構造がないことが、
ハロー・グレアが出にくい構造になっています。
ウェルフュージョン(WELL Fusion)システム
ミニウェル(MiniWell)の特徴は、遠方から中間距離までを自然につなぐ見え方ですが、近方(30cm前後)の視力がやや弱くなりやすいという点がデメリットです。
この弱点を補うために、近方視力を強化した「ミニウェル プロクサ(MiniWell PROXA)」が開発されました。
優位眼にはミニウェル、非優位眼にはミニウェル プロクサを挿入する「WELL Fusion™(ウェルフュージョン)」という方法では、両眼がそれぞれの得意な距離を補い合い、遠方から近方までバランスのよい見え方を目指すことができます。
また、ミニウェル・ミニウェル プロクサはいずれも、レンズ素材や構造は同じで回折型レンズのような表面の段差をもたない設計のため、左右で別のレンズを入れても違和感が少なく、ハロー・グレアが比較的少ないことも大きな特徴です。
夜間や暗所でも、より自然でやさしい見え方が期待できます。
ミニウェル(Mini WELL)/ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)の利点
・自然でなめらかな見え方
光を複数に分ける従来の多焦点レンズとは異なり、焦点深度を広げる設計のため、遠くから中間、近くまで視界が連続的につながります。
・ハロー・グレアが少ない
回折リング構造を持たないため、夜間の光のにじみやまぶしさが比較的少なく、違和感の少ない見え方が期待できます。
・コントラスト感度を保ちやすい
光を分配しない構造により、見え方の質(コントラスト)が低下しにくく、くっきりとした視界を得やすい特徴があります。
・日常生活で使いやすい視力範囲
Mini WELL単独でも遠方から中間、約45cm程度までカバーでき、パソコン作業や家事などの日常生活に適した見え方が得られます。
・PROXAとの組み合わせで近方まで強化可能
Mini WELL PROXAを片眼に組み合わせる「WELL Fusion™」により、約30cmまでの近方視力を補い、より幅広い距離に対応できます。
・見え方の質と快適性のバランスに優れる
視力の幅だけでなく、見え方の自然さや快適性を重視したい方に適したレンズです。
ミニウェル(Mini WELL)/ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)の注意点(デメリット)
ミニウェル(Mini WELL)/ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)は、遠くから中間距離を中心に、なめらかで自然な見え方を重視した眼内レンズです。
日常生活での見え方の質を大切にした設計が特徴ですが、どのレンズにもそれぞれ特性があるため、いくつかご理解いただきたいポイントがございます。
■ 近く(細かい作業)の見え方について
EDOFレンズの特性上、30cm前後の細かい文字や手元での精密な作業では、老眼鏡が必要となる場合があります。
5焦点や3焦点などの回折型多焦点レンズと比べると、近方視力はやや劣る傾向がありますが、EDOFレンズの中では比較的手元も見やすい設計となっています。
■ 瞳孔径による見え方の違い
このレンズは、瞳孔の動きに応じて自然にピントの合う範囲が変化する設計です。
そのため、瞳孔径が小さい方では、十分な効果が得られにくい場合があります。
■ ハロー・グレアについて
他の多焦点眼内レンズと比較すると少ない傾向にありますが、完全にゼロではありません。
夜間の光のにじみやまぶしさを感じることがありますが、多くの場合は時間の経過とともに慣れていくことが期待されます。
■ 自由診療のため費用が高額になる
本レンズは日本国内では未承認のため、自由診療となります。
そのため、手術費用・検査費用・診察費用・お薬代などはすべて自己負担となります。
ミニウェル(Mini WELL)/ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)/WELL Fusion™は、
✔ 自然でなめらかな見え方
✔ ハロー・グレアの少なさ
✔ コントラストを保ちやすい設計
✔ 遠方から中間、近方までの連続した視界(WELL Fusion™)
といった点に魅力のある眼内レンズですが、
すべての方にとって最良とは限りません。
当院では、目の状態やご希望、生活スタイルを丁寧にうかがったうえで、
本当に適した眼内レンズをご提案しています。
費用
片眼 乱視なし65万円
片眼 乱視あり 70万円
キャンセル代 7万円
• レンズ決定時に申込金として7万円を頂きます。
• 個人輸入レンズは発注から納期まで1か月程度かかりますので余裕を持った手術予定日の決定が必要です。
• 上記の費用には眼内レンズ代金、手術技術料、薬剤代金、術後3ヶ月の診療費用を含みます。